PLUTO#5の話

アトム(=トビオのかわり)は天満博士が作った食事をおいしそうに食べ、勉強をよくやり、父さん(天満博士)を好きという。
そういうアトムに対し、天満博士は悲しい顔をして話しだす。
本物のトビオが死んでいること、トビオは天満博士が作った食事を嫌っていたこと、トビオは勉強が嫌いだったこと。
そして、そんな父さんをトビオは嫌っていただろうと。

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これは、人型や動物型ロボットに当てはまる話じゃないかな、とふと思った。
ロボットがその形であればあるほど、過去の記憶にある人や動物の動きや接し方を期待してしまう。
そして、それが嘘だとわかると現実に戻り、急に冷めてしまう。

また、最後の「嫌っていただろう」というのはこれまで語っていた事実ではなく、天満博士の推論だ。
天満博士はこれまでの経験や記憶を元に内部に「トビオ像」を抱いていたのだろう。
そして、この「トビオ像」は実際のトビオとは、違う。

これは深い。